SaaS管理ツールおすすめ10選【2026年版】比較表とライセンス無駄削減の3ポイント
マネーフォワード Admina・ジョーシス・メタップスクラウドなど主要6製品と、dxeco・OPTiM サスマネ・Bundle by freeeなど併用候補4選を比較し、ライセンス無駄を削減する3つのコスト管理ポイントを情シス担当者向けに解説します。

SaaS管理ツールの比較で失敗しない最大のポイントは、 「利用実態の可視化」「自動プロビジョニング」「契約・更新管理」の3つで現状ライセンスの無駄を棚卸しできるかどうか です。50ID以下の急成長スタートアップなら無料枠のあるマネーフォワード Admina、100名以上でデバイスも一元管理したい企業はジョーシス(Josys)、グローバルで数千名以上の企業はZluriやBetterCloudが現実解です。本記事を読むと次のことがわかります。
- 国内・海外の主要6製品(Josys・Admina・メタップスクラウド・BetterCloud・Zluri・Productiv)の料金と連携数の比較表
- ライセンスの無駄を削減する3つのコスト管理ポイント
- 併用候補として押さえておきたい国内SaaS管理ツール4選(dxeco / OPTiM サスマネ / Bundle by freee / GMOトラスト・ログイン)
- 急成長企業がSaaS管理ツール選定で必ず確認すべき判断基準
ライセンス無駄を防ぐSaaS管理ツールのコスト管理ポイント3つ
急成長企業がSaaSライセンスの無駄を省くために検討すべきコスト管理の比較ポイントは、 「利用実態の可視化」「自動プロビジョニング」「契約・更新管理」の3点 です。

- 利用実態の可視化 SSOログやAPI連携から各SaaSのログイン頻度・最終利用日を吸い上げ、「月1回未満のアカウント」を自動抽出できるかが必須要件です。マネーフォワード Adminaは最終ログイン履歴をユーザー別に可視化し、Zluriは利用閾値を下回ったライセンスを自動でリクレイム(回収)するワークフローを備えます。
- 自動プロビジョニング 人事DBやIDaaSと連携し、入退社時にアカウント発行・削除を自動化できると、退職者の放置アカウントによる無駄ライセンスをゼロに近づけられます。
- 契約・更新管理 契約日・支払い履歴・更新タイミングを記録し、自動更新前にアラートを出せるかどうかでコスト超過リスクが大きく変わります。
これらの観点でツールを比較することで、年間で数百万円規模のライセンス費用最適化が見込めます。SaaSの利用実態を棚卸しする具体的な手順は【情シス向け】SaaS移行とシステムリプレイスを成功に導く管理ツールの選び方3つの基準も参考になります。
SaaS管理ツール主要6製品の比較表
国内外で導入実績のある主要6製品を、料金・連携数・特徴の3軸で整理しました。料金はいずれも2026年5月時点の公開情報をもとにしています。
| 製品 | 提供元 | 料金(目安) | 連携SaaS数 | 強み |
|---|---|---|---|---|
| ジョーシス(Josys) | Josys株式会社 | 月額300円/ID〜(要問合せ) | 260+ | SaaSとITデバイスを統合管理、グローバル拠点対応 |
| マネーフォワード Admina | マネーフォワードi | 50ID無料・以降300円/ID〜 | 310+ | 契約管理・シャドーIT検知、国産SaaS連携が充実 |
| メタップスクラウド | メタップスホールディングス | 無料〜550円/ID(プラン別) | 〜無制限 | 端末・IP制限などセキュリティ管理が標準搭載 |
| BetterCloud | BetterCloud(米国) | 要問合せ(user単価) | 60+主要SaaS | ノーコード自動化ワークフロー、DLPによる漏洩防止 |
| Zluri | Zluri(米国) | 要問合せ(user単価) | 1,000+(マーケットプレイス) | パッチ済みAIシャドー検知、自動ライセンスリクレイム |
| Productiv | Productiv(米国) | 年額5万〜9万ドル(1,000-2,500名規模) | モジュール型 | 利用ベースのSaaSインテリジェンス、AIアプリ可視化 |
各製品とも一長一短があり、自社が抱える運用課題に応じて選定が必要です。次節以降で、それぞれの代表的な機能を踏み込んで比較します。
国内SaaS管理ツール3製品の特徴
国内企業の多くは、日本語サポートと国産SaaSへの連携が手厚い国内3製品から候補を絞ります。
ジョーシス(Josys)— デバイスとSaaSを一元管理
ジョーシスは、260以上のSaaS連携と、PC・スマートフォン・SIMといったITデバイスの統合管理を1つのクラウドで実現するサービスです。野村総合研究所やマクニカと提携した販売チャネルを持ち、グローバル拠点を抱える企業の導入が進んでいます。料金は月額300円/ID〜で、企業規模に応じた問い合わせベースの個別見積もりとなります。
「ジョーシス」公式サイト: https://www.josys.com/
マネーフォワード Admina — 50ID無料・契約管理が強い
マネーフォワード Adminaは、50IDまで無料、51ID以降は1IDあたり月額300円という従量課金が特徴です。連携可能なSaaSは310以上で、領収書・契約情報を一元管理し、シャドーIT検知の精度に定評があります。少数精鋭の情シス部門でも導入しやすく、急成長中のスタートアップが最初に検討する候補になります。
「マネーフォワード Admina」公式サイト: https://admina.moneyforward.com/jp
メタップスクラウド — セキュリティ管理機能を内蔵
メタップスクラウドは、SaaSの利用状況可視化に加えて、端末・IP制限やブラウザ単位の利用制御といったセキュリティ管理機能を標準で提供します。料金は無料プラン(連携5個まで)からプレミアムプラン(無制限・1IDあたり月額550円)までの4プラン制で、SaaS連携数に応じた段階的な導入が可能です。
「メタップスクラウド」公式サイト: https://www.metapscloud.com/
海外SaaS管理ツール3製品の特徴
数千〜数万人規模の企業や、グローバル拠点を持つ企業では海外製のSaaS Management Platform(SMP)が選択肢に入ります。
BetterCloud — ノーコードで自動化ワークフローを構築
BetterCloudは、ドラッグ&ドロップで作成できるノーコードのワークフロービルダーが特徴で、入退社処理から定常運用まで幅広く自動化できます。DLP(Data Loss Prevention)機能で共有ファイルのコンプライアンス違反を自動検知し、ポリシーエンジンによる強制適用も可能です。料金は管理対象ユーザー数とモジュール構成に応じた問い合わせベースです。
「BetterCloud」公式サイト: https://www.bettercloud.com/
Zluri — 1,000以上の連携と自動ライセンスリクレイム
Zluriは1,000以上のSaaS統合と、利用閾値を下回ったライセンスを自動回収するワークフローが強みです。ChatGPTやClaudeなど生成AIアプリの利用状況をリアルタイムで把握し、シャドーAIリスクを早期に検知する機能を備えます。料金はuser単価のサブスクリプションで、無料トライアル後の本契約はカスタム見積もりが基本です。
「Zluri」公式サイト: https://www.zluri.com/
Productiv — SaaSインテリジェンスでROIを最大化
Productivは、SSO・経費・契約・利用ログを統合した「SaaSインテリジェンス」を売りにする米国発のプラットフォームです。1,000〜2,500名規模の企業では年間契約額が5万〜9万ドル程度が相場で、モジュールごとに必要な機能だけ選べる柔軟さがあります。AIアプリの利用可視化やリスクレビュー用ワークフローもネイティブで備えます。
「Productiv」公式サイト: https://productiv.com/
併用候補として押さえておきたい国内SaaS管理ツール4選
主要6製品で意思決定が難しいときに、二次候補として比較表に並べたい国産ツールを紹介します。とくに2,000以上のSaaSデータベースや国産IDaaS連携を強みとする製品が、ここ1年で機能を伸ばしています。
dxeco(デクセコ) — 2,000超のSaaSデータベースでシャドーIT検出
dxecoは株式会社オロが提供するSaaS管理ツールで、約2,000のSaaSが登録されたデータベースをもとにシャドーITと利用状況を可視化します。Google Chrome拡張機能で従業員の利用SaaSを自動収集し、契約・コスト管理まで1つの画面で行えます。1ヶ月の無料トライアルが用意されており、料金は要問い合わせです。
「dxeco(デクセコ)」公式サイト: https://www.dxeco.io/
OPTiM サスマネ — オンプレ+ITデバイスも統合管理
OPTiM サスマネは国内初の「SaaS・オンプレミス・ITデバイスを統合管理」をうたうツールで、エージェントアプリ経由でAPIが提供されていないSaaSも可視化できる点が特徴です。API連携対応SaaSは主要81個(Microsoft 365 / SmartHR / kintone / Okta 等)で、料金は500ID以下プラン公開・501ID以上は要問い合わせとなります。
「OPTiM サスマネ」公式サイト: https://www.optim.co.jp/ops/
Bundle by freee(freee IT管理) — 会計・人事と連動したコスト可視化
Bundle by freee(現サービス名: freee IT管理)はfreeeグループのSaaS管理ツールで、アカウント棚卸し・自動発行/削除・コストレポート・シャドーIT検知をAll-in-Oneで提供します。2025年に提供開始したコストレポート機能でSaaS利用コストの可視化と投資判断を支援。料金は要問い合わせ(参考: 月額8万円〜から提示されるケースあり)で、freee会計やfreee人事労務との連携が強みです。
「Bundle by freee(freee IT管理)」公式サイト: https://bundle.jp/
GMOトラスト・ログイン — 累計1万社超のIDaaS基盤からSaaS管理
GMOトラスト・ログインは累計10,000社以上の導入実績を持つ国産IDaaSで、SSO・MFAに加えてSaaSアカウント棚卸し・プロビジョニング機能を提供します。SaaS管理特化ではなくID管理基盤から拡張する位置づけのため、すでにIDaaSを導入していない中小企業がSaaS管理と認証基盤を同時に整えたい場合に有力候補となります。
「GMOトラスト・ログイン」公式サイト: https://trustlogin.com/
これら4製品は主要6選を補う「併用候補」として比較表に追加すると、自社の要件にマッチする可能性がさらに高まります。
SaaS管理ツールの選び方|従業員規模別の判断軸
自社に最適なSaaS管理ツールは、従業員規模と既存システムによって変わります。
- 〜50名(急成長スタートアップ) マネーフォワード Adminaの無料プランで利用実態を把握しつつ、契約管理を整える段階。Adminaなら無料で連携310SaaSまでカバーできます。
- 50〜300名(拡大期) 国産SMP(Josys・Admina)から、デバイス管理も必要ならJosys、SaaSのみで十分ならAdminaを選定します。情シスの工数を増やさず、入退社プロビジョニングを完全自動化することが優先課題です。
- 300〜1,000名(中堅企業) 国産SMPに加えて、グローバル拠点があればBetterCloudやZluriも候補に。SSO・IDaaSとの連携要件が増えるため、既存基盤(Okta・Azure ADなど)との適合性で絞り込みます。オンプレ資産も多い企業はOPTiM サスマネ、会計・人事と連動したいならBundle by freeeも検討候補に入れます。
- 1,000名以上(エンタープライズ) ZluriやProductivなど、AIアプリ可視化・ライセンスリクレイム自動化・大規模カスタムワークフローまで対応する海外SMPが本命。投資対効果が見えやすい年間契約となります。
SaaSの数が30以上に増えてくると、手作業のスプレッドシート管理では棚卸し漏れが頻発します。利用実態の可視化と運用ルールの整備を同時並行で進めるアプローチについては【情シス向け】SaaS運用管理の最適化ロードマップ|シャドーITを防ぐ7つのステップも併せて確認することをおすすめします。
SaaS管理ツール導入で失敗しないための運用ポイント
高機能なツールを導入しても、運用ルールが追いつかなければ定着しません。

ある中堅企業では高度なシャドーIT検知機能を備えたツールを導入したものの、アラートが多すぎて情シスが対応しきれず、結局通知をミュートして放置するという失敗が起こりました。これを防ぐには、初期段階で「重要度の高いアラートだけに絞る」「対応フローを業務時間内に収まる頻度に調整する」といったルール設計が欠かせません。
導入直後は管理対象を主要なSaaS10〜15個に絞り、段階的に範囲を広げるスモールスタートが有効です。また、現場の従業員に「監視されている」という印象を与えないよう、ツール導入の目的(ライセンスコスト削減・退職者アカウント保護)を社内に明確に伝えることも重要です。
シャドーITの検知精度を高める具体的な仕組みについてはシャドーIT対策の完全ガイド【情シス向け】|CASB・検知ツール活用と6つの実践ポイントも参考にしてください。
SaaS管理運用チェックリスト
ツール選定と並行して、自社の運用ルールを文書化しておくことが導入成功の鍵です。
| 確認項目 | 具体的なアクション例 | 担当部門 |
|---|---|---|
| 利用ルールの策定 | 許可制・届出制などSaaS導入の社内ルールを明文化し、利用申請のフォーマットを統一する | 情シス・法務 |
| 定期的な棚卸し | 半期に一度、全SaaSの利用状況とライセンス費用をレビューし、ログイン率30%未満のアカウントを削除する | 情シス・経理 |
| 入退社フローの整備 | 人事データと連携し、退職者のアカウントを即日停止するプロビジョニング手順を確立する | 情シス・人事 |
| 権限の最小化 | 管理者権限を持つユーザーを最小限に絞り、監査ログを月に1回確認する | 情シス |
このチェックリストは、選定したSaaS管理ツールの機能でどこまで自動化できるかをマッピングする叩き台にもなります。
よくある質問
Q. SaaSライセンスの無駄を省くための比較検討ポイントは何ですか?
「利用実態の可視化」「自動プロビジョニング」「契約・更新管理」の3点です。SSOログやAPI連携でログイン頻度を把握し、人事DBと連動した入退社時の自動アカウント発行・削除、契約更新前のアラート機能、この3つを満たすツールを優先的に候補に挙げると、ライセンス費用の15〜30%削減が見込めます。
Q. 急成長中の企業がSaaSライセンスの無駄を省くために最初に検討すべきツールは?
50ID以下の規模ならマネーフォワード Adminaの無料プランから始めるのが現実的です。連携可能なSaaSが310以上あり、ライセンス費用と利用状況を可視化するだけでも年間で数十万円規模のコスト削減につながります。
Q. JosysとAdminaはどちらを選ぶべき?
ITデバイス(PC・スマホ・SIM)の管理も統合したい場合はJosys、SaaSアカウントとライセンスコスト最適化に絞りたい場合はAdminaが適しています。料金は両者とも月額300円/IDからスタートしますが、無料枠の有無で初期導入のしやすさに差があります。
Q. SaaS管理ツールの導入効果はどれくらい?
利用実態の可視化により、平均でSaaSライセンス費用の15〜30%程度の削減が見込めるケースが多いとされています。退職者アカウントの即時削除や、月1回未満しか使われていないライセンスのダウングレード提案が主な削減源です。
Q. 海外SMPを選ぶデメリットは?
日本語UIや日本語サポートが限定的な点、改正個情法など日本独自の法規制への対応が国内製品より弱い場合がある点が主なデメリットです。グローバル拠点を持つ企業や、英語での運用に抵抗がない情シス部門であれば、Zluri・BetterCloud・Productivなど機能面で先行する海外SMPも有力候補になります。
まとめ
SaaS管理ツールの比較で最も重要なのは、自社の従業員規模・既存IDaaS・コスト削減の優先度に合わせた選定です。
- 50ID以下ならマネーフォワード Adminaの無料プランから検証
- 50〜300名でデバイス管理も必要ならJosys、SaaSのみならAdmina
- 1,000名以上のエンタープライズはZluri・Productiv・BetterCloudが本命
- 主要6製品で迷ったらdxeco・OPTiM サスマネ・Bundle by freee・GMOトラスト・ログインも併用候補に追加
ツールを導入するだけでなく、利用実態の可視化・自動プロビジョニング・契約更新管理の3点でライセンスの無駄を継続的に削減する仕組みを構築することが、急成長企業のコスト管理を成功させる近道です。

業務を変えるSaaSと、社内AIシステムを。
B2B 向けの SaaS プロダクトや、企業の業務課題を解決する社内向け AI システムを、企画・設計・開発・運用まで一貫対応。マルチテナント・課金・権限管理といった SaaS 基盤から、LLM を活用した社内ナレッジ検索・ドキュメント生成・業務自動化まで、事業と組織の成長に直結するシステムを構築します。

伊藤翔太
大学卒業後、外資系IT企業にてSaaS製品の法人営業とカスタマーサクセスを経験。その後、国内のBtoBスタートアップに参画し、新規SaaS事業の立ち上げからグロースまでを牽引しました。現在はSaasラボの専属ライターとして、SaaS事業者に役立つ実践的な最新トレンドやノウハウを発信しています。
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